- 発表日 2022/11/17
- 日本機械学会第 35 回計算力学講演会
- DOIコード 10.1299/jsmecmd.2022.35.15-04
Elmerによる胸部大動脈解離を対象とした流体-構造連成解析
大動脈は心臓から送り出された血液の全てを運ぶ役割を担う重要な動脈で上行大動脈(Ascending Aorta,AAo),大動脈弓(Arch of Aorta),下行大動脈(Descending Aorta, DAo)と呼ばれる3つの主要部分から構成されている.また大動脈弓から腕頭動脈(Brachiocephalic Artery, BCA),左総頚動脈(Left Common Carotid Artery, LCCA),左鎖骨下動脈(Left Subclavian Artery, LSC)の 3本の血管に分枝している部分(三分枝)も存在している.大動脈解離とは,大動脈の内膜表面にできた裂け目から血液が中膜に入り込み,血管壁が長軸方向に剥離する疾患である.解離の影響は大動脈のみならず体内の各部に及び,瘤形成や破裂など様々な病態を示す.そこで本研究では,流体が構造に与える影響を考慮した流体構造連成解析(FSI 解析)を用いて,大動脈内の血流が血管壁に与える影響について検討した.まず,CT画像から大動脈の3次元形状を抽出し,有限要素モデルを作成し,ついでモデルの入口と出口の境界条件には脈動流を与えFSI解析を行った.流速及び流線,圧力,血管壁の変位,壁面せん断応力(WSS : Wall Shear Stress)の4つのパラメータを算出・可視化し,健常な大動脈モデルと解離を有するモデルと比較検討した.















