- 発表日 2019/09/16
- 日本機械学会 第32回計算力学講演会
- DOIコード 10.1299/jsmecmd.2019.32.118
オープンソースソフトウェアーを用いた大動脈解離の流体構造連成解析
大動脈は人体で最も太い血管であり内側から内膜,中膜,外膜という3層で構成された計2mm程度の厚みをもった,丈夫で弾力のある血管である.心臓から送り出された血液の全てを運ぶ役割を担う重要な動脈で上行大動脈 (Ascending aorta,AAo),大動脈弓 (Arch of aorta),下行大動脈 (Descending aorta,DAo) と呼ばれる3つの主要部分から構成されている.また大動脈弓から腕頭動脈 (Brachiocephalic artery, BCA),左総頚動脈 (Left common carotid artery, LCCA),左鎖骨下動脈 (Left subclavian artery, LSC)の 3 本の血管に分岐しており三分岐と称されている.大動脈解離とは,大動脈の内腔表面にできた裂け目から血液が入り込み,血管壁が長軸方向に剥離する疾患である.解離の影響は大動脈のみならず体内の各部に及び,瘤形成や破裂など様々な病態を示す.近年,大動脈解離の診断において血流解析を援用し早期の段階で施術の有無を判断する手法の開発が進んできている.そこで本研究では,流体と構造の連成効果を表現できるオープンソースソフトウェアーの一つであるElmerを用いて,血流と構造の連成解析を大動脈に対して試み,解離を持つ大動脈に対するElmerの適用性について検討した.















